今回は、栃木県のグルメあるあるからひとつ、
栃木県では焼きそばにじゃがいもが入る
です。
もちろん、焼きそばは家庭で作る際などでは具なんて個人の自由なんでなんでもありですが、栃木県自体に、B級グルメとして、じゃがいも入りやきそばなるものがありまして、近年名物として出すお店、屋台、露店なども増えております。
最近では、ご当地グルメとしても徐々に定着してきて他県にも徐々に知られてきているようです。
なお、じゃがいも入りやきそばとはいかなるものか、というあたりをざっくりとご説明をば。
じゃがいも入りやきそば(じゃがいもいりやきそば)は栃木県栃木市のご当地焼きそば。一口大に切ったゆでたジャガイモか、いもフライを焼きそばと一緒に炒めたものである。
栃木県足利市や群馬県桐生市など両毛地域では、同様の焼きそばがポテト入りやきそばとして普及している。ただし、栃木市のじゃがいも入り焼きそばとは起源が異なるとされる。
栃木市に限らず、北関東は粉もの料理の多い地方であり、群馬県には水沢うどん・ひもかわうどん、茨城県にはスタミナラーメン・那珂湊焼きそばなどがある。栃木県の場合、佐野ラーメンの知名度が高い一方で、複数のご当地焼きそばが存在する。特に県北のスープ入り焼きそばと県南のじゃがいも入りやきそば・ポテト入りやきそばが2大名物となっている。粉もの料理が多く分布する理由は不明ながら、北関東3県はいずれも小麦生産で日本の上位に入ることから、小麦を入手しやすかったことが粉ものの普及に寄与した可能性がある。また両毛は織物産地で女工が活躍した地域であり、粉もの料理のほかに佐野市のいもフライ、前橋市・桐生市のソースかつ丼、太田市の太田焼きそばなどソースを使う料理も多く、女工向けのファーストフードとして普及した可能性も指摘されている。
栃木市は江戸時代に日光例幣使街道の宿場町、明治時代初期に栃木県の県庁所在地として発展してきた市であるが、県庁が宇都宮へ移り、鉄道の幹線から外れると目立たない地方都市になっていった。栃木市では他の地域と同様に「食」を切り口としたまちづくりに取り組み、夕顔ラーメン・すいとんと並び、じゃがいも入り焼きそばが売り出された。
大正時代には存在したという説もあるが、太平洋戦争後に小麦粉の輸入が増えて焼きそばが普及し、以前から同地でよく食べられていたジャガイモが具として入れられるようになったとする、1950年代中期以降発祥説が優勢になっている。これは富士宮やきそばや横手やきそばと同時期に当たる。食糧難の時代にあって、焼きそばにジャガイモを入れてかさ増しをしたという説もある。なお戦前はジャガイモよりサトイモの方がよく食べられていた。「蔵の街とちぎおいしいじゃがいも入りやきそば研究会」の調査では、「かさ増し説」は誤りであり、第二次世界大戦後に小麦粉の輸入が増えて焼きそば麺が普及し、地域で戦前から親しまれていたジャガイモが自然と具の定番になったとする。焼きそば麺を製造していた中沢製麺(栃木市)社長が「焼きそばにジャガイモを入れると美味い」と焼きそば麺を売るために奔走した結果、いもフライを販売していた駄菓子店でも蒸かしたイモをフライと焼きそばの両方に用いることができるということもあり広まったとされる。
テレビドラマ『ロングバケーション』中で、山口智子(栃木市出身)演じる葉山南が木村拓哉演じる瀬名秀俊と、焼きそばにジャガイモを入れるか入れないかについて議論する場面がある。栃木市ではジャガイモを焼きそばに入れるのが当たり前であり、栃木市出身者は他者から指摘されるまでジャガイモを入れるのが珍しいということに気付かないという。
栃木市出身の阿部佳司は、東京で働いていた頃、東京では焼きそばにジャガイモを入れないことを知って栃木市へ帰郷した。飲食店・好古壱番館を開いた阿部は、じゃがいも入り焼きそばでまちおこしができないかと1992年頃から活動を開始し、焼きそば店や製麺所などに働きかけを開始した。活動を開始した当初は、食糧難の時代にかさ増しとしてジャガイモを入れたのがじゃがいも入り焼きそばの起源とされることから、「貧しさ」のイメージがあり、「なぜ今さら」と名物とすることに難色を示す店主もいた。2003年10月4日に、焼きそば店など30店で「じゃがいも入り栃木やきそばの会」を設立し、最初の活動として翌10月5日にとちぎ山車会館前で500食を無料で振る舞った。2006年時点の会員は17店であった。2009年時点では20店と製麺業者2社を会員としていたが、零細経営店舗が多いため地元のイベント時に出店するほかは目立った活動はせず、B-1グランプリにも出場しなかった。
2008年5月には、ローソンがじゃがいも入り焼きそばを焼きそばパンに仕立て「栃木やきそばロール」として関東地方で発売した。2010年3月に栃木市が大平町・藤岡町・都賀町と合併し、新・栃木市となったことを記念して、新・栃木市域のセブン-イレブン全店でじゃがいも入り焼きそばが販売された。2011年7月1日には、ご当地B級グルメシリーズの1つとして「ランチパックじゃがいも入り栃木やきそば風」が関東地方で発売された。
2016年4月、「蔵の街栃木美味しいジャガイモ入り焼きそば研究会」が発足した。栃木市の焼きそばを提供する飲食店、駄菓子屋など12店と製麺所など協賛企業5社が加入している。
じゃがいも入り焼きそばの立役者である阿部は、じゃがいも入りやきそばを一過性のブームに終わらせないように、B級グルメではなく「路地裏グルメ」と呼んでいる。
とされていて、他県への栃木県のグルメアピールのためのご当地グルメとして広まりつつあるじゃがいも入りやきそばもあり、昔から家庭で作る焼きそばにも自然とじゃがいもを入れているものであり、家庭に定着しているのもあり、ともに栃木の県民性として浸透しているようですね。
栃木県を中心に愛されているご当地グルメ、じゃがいも入り焼きそばの魅力、それは独特の組み合わせが、多くの人を惹きつける魅力がたくさんあります。
じゃがいも入り焼きそばの魅力
食感のハーモニー: 麺のつるっとした食感と、じゃがいものホクホクとした食感が絶妙にマッチ。それぞれの食感が生きていて、飽きずに食べられます。
ソースとの相性: 甘辛いソースが、じゃがいもの風味を引き立て、より一層美味しく。じゃがいもの甘みとソースの旨みが一体となり、食欲をそそります。
温かい一品: 冷めても美味しいですが、熱々を頬張ると、体の中から温まります。寒い日には特に嬉しい一品です。
地域性: 栃木県を代表するご当地グルメとして、地元の人々にとっては、故郷の味、ソウルフードといった特別な存在。
アレンジの楽しさ: ベーコンやピーマンなど、他の具材を足したり、ソースを変えたりと、自分好みのアレンジも楽しめます。
なぜ人気があるのか?
じゃがいも入り焼きそばがこれほどまでに人気があるのは、単に味が美味しいというだけでなく、以下の理由も考えられます。
意外性: 焼きそばにじゃがいもという、一見すると奇想天外な組み合わせが、人々の好奇心を刺激する。
シンプルさ: 材料も作り方もシンプルなので、誰でも気軽に作れる。
飽きない味: 飽きやすい焼きそばに、じゃがいもの風味を加えることで、新しい味わいを楽しめる。
じゃがいも入り焼きそばの楽しみ方
お店で食べる: 栃木県内には、じゃがいも入り焼きそばの名店がたくさんあります。本場の味を味わいたい方は、ぜひお店で食べてみてください。
家で作る: レシピはインターネットや料理本で簡単に見つけることができます。自分好みの味付けで、オリジナルのじゃがいも入り焼きそばを作ってみましょう。
アレンジを楽しむ: ベーコン、ピーマン、チーズなど、お好みの具材をトッピングして、自分だけのオリジナル焼きそばに。
じゃがいも入り焼きそばは、その独特の食感と風味、そして地域性から、多くの人々に愛されるご当地グルメです。栃木県を訪れた際は、ぜひ本場のじゃがいも入り焼きそばを味わってみてください。
こうちゃん